2007年3月29日木曜日

芋たこなんきん最終週

ふ-む、そういう終わり方になるのか(まだ終わってないけど)・・・、ただの朝ドラとは思えないくらいに好きだった芋たこなんきん。関西風の軽いノリをベースとしながらも家族、夫婦との関わり、別れ、老い、そして死とテーマとするところはかなり重いものがあったと思うのだが、押しつけがましさもなく、しっかり共感させてもらえたのは、やはり田辺聖子の主観がしっかりしていたから。そして、創り手、演じ手の全てにそれに対するレスペクトがあったからだと思う。あえて不満を言うなら人のいなくなり方にやや唐突な感じがあったのと、女学生時代のエピソードの描き方があっさりしすぎていたことくらいだけど、やはり半年という限られたスパンでは仕方がないこと。やはり、こういうよく練られたドラマは一年かけてやってほしかった。

 このドラマについてはヒロインが若くないだの眼の保養にならないだのと、とやかく言う人もいたようだけど、でも、この手の番組はこれから増えていくのではないかという希望的観測もあってみたり。団塊世代の大量退職を控えて、テレビもターゲットを大人に切り替えていかないと、やっぱ生き残って行けないですもんね。良いことだと思いますよ。

・ソメイヨシノも開花進む *クリックで拡大
  大阪城本丸(2007,03,26)